呼吸している、えらい(気分変調症日記)

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台風だろうが何だろうが書かなきゃやってられんのだこっちは

うおああああああああああああ

猛烈に鬱の波が来ている。
台風のせいだとか気圧のせいだとかそんなのは知らん。
私はしんどいのだ。
誰のせいかどうかわかったところであんまりしんどさは変わらない。
こちとら病気のせいだって言われたって納得できないような人間なのだ。

絶賛転職活動中なのが一番の原因だと思う。
新卒で就活しているときからそうだった、というかたぶんそのときから気分変調症を患っていたのだと思うのだけれど、条件が良すぎる求人に応募するのが怖い。
美しいバラには棘がある的疑い深さではなく、「そんなお金をいただくような仕事私には務まらない」と思ってしまう。
同じような精神状態に陥るので、めちゃくちゃによくできたHPだとか、「この世界を創っていきたい人間集まれ!」みたいなメッセージ性の強い企業案内を見るともう駄目だと思う。

これは単純な自尊感情の低さという問題だけではなくて、どこかにそういう企業で働く自分への未練と悔しさみたいなものもある。
そして私と同じ高校や大学を出たあの子は今頃こういう企業でバリバリ働いているんだろうという劣等感。
最近本屋で「同窓会に行けない症候群」という本を見かけた。思いっきり私のことだった。

私は昔から優等生だった。
成績もそんなに悪くなかった。
リーダー的役回りを任せられることも多かった。
周りの子が平気でやるようないたずらすらもほとんどできない子だった。
高校生のときに先生に
「この学校の来る子はみんな未来のリーダーの卵なのよ」
と言われて漠然と納得するような子だったのだ。
「真面目に生きてきたのだからきっとそうなのだろう」と。

高校の後半でねじが緩んで、大学生になって決定的にねじが外れて、どんどん自尊感情が低下していった。
もともとネガティブで心配性で考えずぎで、頭が悪すぎないから考えようと思えばいくらでも考えられてしまうのが災いした。
もがいてもがいて、それでもどんどん闇の中に引きずり込まれていった。
引きずり込んでいたのはたぶん他でもない自分だったのだけれど、自分でその手を緩めることができなかった。
めちゃくちゃ苦しくてしんどい。
なんでいままで真面目に生きてきた私がこんな目にあっているのだろうと思う。
どうして先生の悪口ばかり言っていたあの子が笑顔で大学生活をエンジョイしているのかわからない。
どうして私が取ったノートの写しで単位を採ったあの子のほうがいい会社に就職できるのかわからない。
でも私は企業に売り込めるような自分の魅力ややる気を、大学を卒業するころにはこれっぽっちも手にしていなかった。
あの子もその子も、周りのみんなは自然と手に入れているように見えるそれを、私はつかむことができなかった。

就職浪人になるのが怖くて、自分に対する自信が全く持てなくて、一番最初に内定をくれた会社に就職した。
就活中に良くしてくれたその企業の先輩社員に裏切られて、周りで飛び交う悪口と別の先輩からのサンドバック的な扱われ方に耐えられなくて1年半弱で辞めた。

病院の先生からは
「今のあなたの状態が怒鳴られやすい、ターゲットになりやすい状態かも知れない」
と言われた。
どうしてだ。

私はどうしたらこの社会で幸せに生きていけるのかがわからない。
どうしたらそれでも生きていようと思えるのかがわからない。

最近よく「自己責任論」が話題になっているけれど、私のこの状態もやっぱり自己責任だろうか。
「自己責任だ」という自分と「じゃあお前はどこで間違えたんだ? 周りの大人が「良い」ということばかりしてきたじゃないか」という自分と「自分で考えることを放棄して「良い子」で居続けた結果がこれなんだからやっぱり自己責任だ」という自分とがいる。
(世間で騒がれている「自己責任論」と論点がずれてるのはわかってます)


父親が、台風で危ないから実家に帰ってこいとずっとメッセージを送ってきている。
私は帰らないと返信し続ける。
ごめんなさい。あなたの娘は、自分をの身を守ることに積極的になれないのです。
食料品と、携帯電話の予備バッテリーと、懐中電灯と、予備の電池は用意しました。
だから許してください。
週明けにはちゃんと企業の面接に行ってくるからね。

おわり