呼吸している、えらい(気分変調症日記)

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前を見れば脱毛、うつむけばドルガバの靴、目を閉じれば暗闇

音楽聞きながら文章書けますか?
私は無理です。
本当はこのブログもなんかおしゃれな曲を聴きながらカタカタカッターンって書きたいんですけど。
どんなに意識を目の前の作業にもっていこうとしても、脳みそがそれを振り切って音楽を聴くことに向かっていっちゃうんですよね。
言うこと聞かない犬を散歩させているのに近い感覚だと思います。
犬飼ったことないですが。


今日は生配信舞台を観て、ハヤシライスを食べて、あとは呆然としていました。
こっからいろいろ書きますけど、まずは自己防衛します。
年に片手で収まるくらいの数の作品しか観ていないちょろちょろ観劇マンです。
それは違うよ!みたいなことがあったらあなたが見ておくべきだと思う最高作品の円盤と共に送ってください。
よろしくお願いします。

観たのはこちら。
eplus.jp
月刊「根本宗子」 第18号『もっとも大いなる愛へ』

稽古はすべてリモート、そして4日より今日まで5日間の公演で、千秋楽以外の公演は終了後の「ダメ出し」部分まで配信し、その成長を観客も一緒に見届ける、チケット代は初日から徐々に高くなる、という新しい試みの舞台。
他にも稽古をすべてリモートでやった舞台はありましたが、なるほどリモートはリモートで、そういう「生々しさ」を伝える手段にもしてしまえるんだなと驚きました。
と言いつつ、お金と都合の関係で私が見れたのは最終日の今日だけ。
あーーーーーーー初日も見ておけばよかった!!!!!!!!!!!!!!!

上記の特徴が全部なくて、ただただ配信された舞台だったとしても、その完成度とエネルギーと感情の純度は最高でした。
前もどこかで言った気がするんですけれど、ねもしゅーさんの作品は、誰のこころの中にもいるはずの醜い(と自分では思っている)いきものをずりずりと舞台上に引っ張り出すための儀式なんです。
そして言葉に、表情に、衣装に、照明に、音楽に、最後はお客さんの拍手に、そのいきものはすべてを暴かれて、そして包み込まれて、少し温くなって私のところに帰ってくる。
そうすると、「ああ、この子も愛そう」と思えてくるんです。

今回は超歌手大森靖子さんも劇中歌で参加されています。
根本宗子の舞台で大森靖子の曲流れてrikoちゃんが踊って伊藤万理華ちゃんが泣いてたらそんなのこっちは画面の前で身も心も全裸になってうずくまるしかないじゃないですか。

「伝わらなさ地獄を愛で越えるため」の作品、これ以上的確な言葉が見つからない。

最終日の本日分のみ、アーカイブ視聴が一週間可能です。
ちょっと仲の悪い人におススメしてみるといいかも知れません。

私もあと3回くらい観たらもう少し内容に言及した感想書くかもです。

それと藤松祥子さんへの好きが今回で溢れてしまった。
『墓場、女子高生』で初めて拝見して、「なんだこの演技の安定感とそれを見ている私の感情の不安定さは、彼女の視線ひとつ、しぐさひとつに惹きつけられて揺さぶられて私にもその言葉をぶつけてほしいと思ってしまう……!!!」という変態じみた感覚を得ていたのですが、今回もすごかった。
彼女とすべて演技のデートがしたい。


☆コメントくださる方へ☆
コメントいただき本当にありがとうございます。
しかもいただくものすべてやさしさにあふれていて、大げさでなく「生きよう」と思えます。
はてなに登録していない方からも頂くので、ここでみなさんにお礼を。
そして今後もたまに覗きに来ていただけましたら幸いです。