呼吸している、えらい(気分変調症日記)

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本を作った

本を作った


本当は8月中旬に入稿する約束だった原稿を、昨日入稿した。
これが私が作った、初めての本になる。

……とここから今回の経験について書こうと思ったのだが、今の私には「文字をつづりたい」という衝動が欠如している。
百歩譲って架空の話ならまだ慣性で書ける気がするけれど、レポみたいなものをどうやって書いていたか思い出せない。

現物がクリスマス前に届く予定なので、それが届いたら備忘録も兼ねて何か書こうと思う。

昔小学生のとき、たぶん卒業式で、卒業証書をもらう前に壇上で将来の夢を発表した記憶がある。
そこでたしか私は「一冊でいいから本を書きたい」と言ったはずだ。
自費出版どころか同人活動どころか完全に自分ととある友人しか読まないものではあるけれど、とりあえず夢を叶えたということになるのだろうか。

年を重ねるごとに無邪気に「欲しい!」と言えるものがなくなって、現実的なものしか欲さなくなってきた。
そう考えると、2週間後に届く自作の小説は、無邪気な頃の私が望んだプレゼントに近いものかもしれない。

自分で作ったものがご褒美と言えるかどうかはわからないけれど、ご褒美の定義を「今後の活力になるもの」だとするなら、これ以上のご褒美はない。


今週のお題「自分にご褒美」