うつになると本が読めない、一度読めなくなるとずっと読めない
精神状態が落っこちていって、実生活で一番つらかったことは、「文章が読めなくなったこと」です。
私は小さいころから本が好きで、移動の際にはだいたい文庫本を持っていました。
本は何時間でも、時間を忘れて集中して読めました。
大学生の途中から、それが出来なくなりました。
まず集中が出来ない。
文字を目で追うという作業が連続して出来ない。
本を読みたいのに、全く違う文章や考えが頭の中で流れて邪魔をする。
そして、記憶力と理解力の低下。
一文読むと、前の一文を忘れてしまう。
覚えていても、頭の中でつながらない。
結果、同じページを何度も何度も読んで、やっと理解出来ることもあれば、理解する前に集中力が切れてしまうこともある。
「読書が好き」「読むのが早い」が自分のアイデンティティとしてあった私にはかなりの苦痛でした。
そのうち、映像作品を観ているときも同じ状態になるようになってしまい、落ち着いて何かを摂取するということが出来なくなりました。
まだそこから完全に帰ってくることは出来ていません。
もしかしたら、もう一生前のようにむさぼるように本を読むことは出来ないのかもしれません。
今は、一日最低10分読むことを目標に、少しずつ、本に目と脳を慣らしています。
映像作品は、少しずつ観られるようになってきました。
このブログにも感想を書きたいです。